セレモニーシリーズ・サマーシリーズ

●特長
抑制栽培には欠かせないのが、中晩生の八重種セレモニーシリーズ、一重種サマーシリーズ。「セレモニースノー」は業務需要に欠かせない品種で、株が非常によくでき、栽培の容易な品種です。ただし、花芽分化期の高温で花弁数の減少がみられるので注意が必要です。
《担当者より一言》
トルコキキョウは20年ほど前に覆輪品種が発表されて以来人気が高まり、育種や作型の開発が進み、世界に誇れる日本を代表的する花の一つに成長しました。
ここ数年では、福岡県で開発された種子冷蔵技術+クーラー育苗を組み合わせた、高温期の定植でもロゼットに入りにくい手法を利用して、7月〜8月定植で、10月を中心に出荷し、ブライダルなど、秋の需要期に有利販売されている産地が注目されています。
品種は、この作型でもボリュームの取り易い、八重咲きの「セレモニースノー」や「セレモニーオレンジフラッシュ」等、「セレモニーシリーズ」の実力品種を中心に、一重系では「サマーシリーズ」も人気があります。油代が高騰する中、秋出荷の作型導入のご検討は如何でしょうか。
《担当者より一言・2》
トルコキキョウの栽培にMSプラグを利用すれば育苗の手間を省くことができ、鬼に金棒です。以下、栽培事例を紹介いたします。
【MSプラグを利用した抑制〜促成栽培での継続出荷】
北関東暖地の例(2005年作付け・種子冷蔵+クーラー育苗有り)
■9月出荷の場合
・6月下旬〜7月初旬定植(セレモニーライトピンク)
慣行60日育苗MSプラグ苗 → 9月彼岸出荷
20日育苗エクセルソイル★ 利用MSプラグ苗 → 9月25日〜10月上中旬出荷
■10月出荷の場合
・7月上中旬定植(セレモニーシリーズ各色、サマーシリーズ各色)
慣行60日育苗MSプラグ苗 → 10月上旬〜出荷
・7月中下旬定植(セレモニーシリーズ各色、サマーシリーズ各色)
慣行60日育苗MSプラグ苗 → 10月中旬出荷
★エクセルソイル(固化培土)による育苗技術が注目されています。特にトルコギキョウのような直根性の植物では、幼苗(播種後約20〜25日で一次根が鉢底に到達する前)を定植することにより、直根の発達を促すことが可能となりました。セルトレイの中での根鉢を作る期間が必要ないため、播種から収穫までの栽培期間は2〜4週間ほど短くなります。
《担当者より一言・3》
ユーストマセレモニーシリーズのゲル種子を用いた直播抑制栽培をご紹介いたします。
利点としては、秋季のボリュームが取りにくい時期に、直播栽培でワンランク上の切花出荷を狙えます。ゲル種子を用いれば、ロゼット対策の種子冷蔵処理も家庭用冷蔵庫で手軽に出来ます。直播によってストレスを与えずに一次根を伸ばすことが可能なため、分枝・着花共に増加が期待できます。
【ゲル種子を用いた直播抑制栽培:栽培スケジュール例】
■4月10日頃…ゲル吸水、水洗反復後タッパなどの密封容器へ移し、光があたらないよう包装(アルミホイルやダンボールが便利)し、10℃以下の冷蔵庫へ入れて種子冷蔵処理開始。1〜2週に一度水分が乾燥していないかチェックします。
■5月10日頃…種子冷蔵終了。溶解剤へつけて圃場へ直接播種。指で穴をあけておいてから播種してしまうと、ゲル被覆が溶けて裸種子状態になったときに土に埋もれてしまう為、播種時は種子が転がらない様に軽く抑える程度でよいです。播種後半月程度は特に水分に注意して管理して下さい。ミストや点滴施設がある場合は利用すると便利です。
■6月以降…通常の管理に切り替えます。
| セレモニーライトピンク | このライトピンク色は他に同系色がなくこの一品種のみで、蛍光灯下で非常に映えます。ただし、夏期の高温で小輪化がみられるので注意が必要です。 |
| セレモニーオレンジ | 鮮やかなオレンジ色で、セレモニーシリーズ中で最も大輪となります。晩夏〜秋季開花の場合、昼夜の温度差が大きくなってくると、いっそう鮮やかさを増してきます。 |
| セレモニー ブルーフラッシュ | 色流れの少ないフラッシュ系品種です。夏の暑い時期に涼しげなブルーが心地よさを誘います。 |
| セレモニーピーチ | 芯緑色のピンク色です。 |
| セレモニーピンク | 芯黒色のピンク色で、セレモニーピーチより濃色となります。 |
| サマーキッス | 抑制栽培用の一重ピンク色では定番品種です。発色は他品種をしのぎ、蛍光灯下での鮮やかさは世界一です。また、同品種は出荷歩留まり、秀品率が非常に高い品種として、多くのお客様から好評を頂いております。 分枝・着花数が多く、ボリューム・草丈ともにとりやすく、作りやすいと好評です。 |
| 播 種 | ◎好光性種子のため、覆土はおこなわないで下さい。 ◎発芽適温は20〜25℃です。苗質に最も大きく影響する要素は温度で、夜温の高温(25℃以上)によりロゼット化します。育苗温度として最低18℃、最高23℃の涼温が適温となります。ロゼット回避のため、10℃、35日間の種子冷蔵処理をおこなうのをお勧めします。 |
| 定 植 | ◎本質的に中性ないしアルカリ側を好む植物です。最適pHは6.5〜7.0であるので、特に酸性土壌では、石灰質資材で確実に酸度を矯正しておきましょう。 ◎本葉2対(4枚)が展開する頃が適期です。育苗期と定植時の温度差が大きい場合、ストレスを受けやすくなります。低温時の定植では、地温確保、高温時の定植では地温を下げておく事をお勧めします。 ◎12cm程度マス目のフラワーネットをはり、中央1条空けにより、光が十分に入るようにします。 |
| 水管理 | ◎初期の生育は切り花品質に大きく影響を及ぼします。活着を促進するためにも十分に灌水をして下さい。 ◎花芽分化するころから徐々に灌水量を減らし、出蕾後は、品質向上のため、灌水は控えて下さい。 |
| 温度管理など | ◎生育時は日中25〜28℃、夜温15〜18℃を目標に管理します。花芽分化時の高温によりチップバーンが発生します。 ◎葉先枯れの症状がみられたら、カルシウム剤(カルプラスなど)を施用します。 |

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